せうの日記

「ZenTour大感謝祭」に参加し、その特典(?)として付与された「ZenFone 3」のモニター権。まもなく、約ひと月のモニター期間も終了します。

速攻で「ファーストインプレッション」を書くことも考えたのですが、しっかり使ってから書いた方が良いだろうと思い、期限ギリギリではありますがここに使った上での率直な感想を書こうと思う次第です。

■便利だけど不便なUSB Type-C


ZenFone 3で便利なところは、何と言ってもUSB Type-C端子を採用しているところです。端子の表裏を考えずにコネクターを挿し込めるのはとても良いことです。

ただし、USB Type-C端子は不便な点でもあります。自宅にたくさんあるUSB Micro B端子を持つ種々の財産を生かせないのですorz 今、USB Type-Cのケーブルを買いそろえているところですが、今のところ数的にも圧倒的なUSB Micro Bのものと比べると値段も高い傾向にあるので若干つらいです。幸い、ZenFone 3にはUSB 2.0 Type-Cケーブルが1つ付いていて、別途買わなくて済むことは助かります。

まあ、USB Type-Cの不便な点は時間が解決してくれるでしょう。

■指紋認証はやっぱり便利


自分はプライベートで使っているパソコンや携帯電話・スマートフォン・タブレットは基本的に全て生体認証機能付きです。パスワードを入れるよりも、指を滑らせたり虹彩を映したりした方が簡便だからです。

そういう観点では、ZenFone 3が指紋認証に対応したことは非常にありがたいことです。ロック解除もセンサーをタッチするだけで済みますし。スリープ状態から解除できることも見逃せません。


この指紋センサーは、Google Playの購入時の認証にも使えます。購入時にパスワードを入力しないでもセキュアに使える点は良いところです。

■スペックは必要十分


ZenFone 3は、スペック的に見るとミドルレンジモデルです。ソニーモバイルコミュニケーションズのXperiaシリーズとか、富士通コネクテッドテクノロジーズのarrowsシリーズとかと同様に、「メインモデル≠ハイスペックモデル」な感じを踏襲している感じです。

Antutu Benchmarkの最新バージョンでベンチマークを取ってみると分かりますが、数値上は(当たり前ですが)現行のハイエンド向けプロセッサー「Snapdragon 820」はもちろん、1年前の「Snapdragon 810」搭載機種にもかないません。ただ、体感的には3Dをバリバリ使うゲームをやってみないと「あー、スペック足りてないなぁ…」と思うことはまずないはずです。SNSとかカメラとかがメイン用途であれば、全くをもって十分すぎるスペックと言えます。

■カメラはとってもいいのだけど……(問題点解消済み)


ZenFone 3は「すべてはその一瞬をとらえるために。」というキャッチコピーに象徴されるように、カメラ機能をイチオシしています。キャッチコピーに違わず、カメラの起動やシャッターなど、とにかくカメラ関連のレスポンス(応答速度)は非常に秀逸です。

ただ、オートフォーカス(AF)音が不自然極まりないぐらいに大音量という致命的な弱点があったのです。あったのですが……。


最新のソフトウェア更新を適用すると、問題だったAF音の音量が修正されて「ふつう」ぐらいになりました。これで、フォーカス合わせの時にビックリすることもなくなるでしょう。

■DSDSは使いようによっては便利


ZenFone 3は日本国内でもDSDS(Dual SIM Dual Standby)に対応しています。実はDSDSをマトモに使える機種を手にするのは初めてだったので、喜び勇んで使ってみたのですが、「片方をデータ専用SIM、もう片方を通話定額SIM」という組み合わせであれば大変有益であることがわかりました。

ZenTour大感謝祭のエントリーで少し触れましたがVoLTEをau以外にも対応して、au VoLTE利用時のSIMスロット制限がなくなればもっと使いやすくなるのになぁ、と思った次第です。今後のソフトウェア更新、あるいは後継機に期待です。

---

ということで、約ひと月のZenFone 3モニターもまもなく終了です。すごく良くバランスの取れた機種で、使っていて不満点があまり出てこない機種です。

ただ、防水・防塵対応してくれるともっとうれしいです(ﾁﾗﾁﾗ