2012年10月27日
T430sでWindows 8をインストールするふりをしてみた
自分がApple製品のセットアップなどに夢中になっているさなか、ThinkPad T430sにプリインストールされているWindows 7 Professionalのライセンスで申し込んでいた優待販売の承認メールが届いていました。このメールに記載されているプロモーションコードを使えば、1200円でWindows 8 Proのアップグレード版がオンライン購入できます。
それはさておき、今回のWindows 8においては、アップグレード版をオンライン提供することに結構力を注いでいるようです。OSをアップグレードする際に、問題となるソフトウェア・ハードウェア類を検出して、アドバイスをしてくれる"Upgrade Assistant"(アップグレードアシスタント)から、直接オンライン経由でライセンス購入・インストールプロセスに入れるようになっていることからも、それは明らかです。
自分は、前の記事にも記載したとおり、メイン機のT430sにおいては、UEFIアップデートとThinkVantageツールが出揃うまではアップグレードを見合わせることにしています。(下半身しかないX60からアップグレードする可能性が…!)
それでも、現状、何が対応していないのか等々調べてみたい自分は、とりあえずオンライン経由での購入・インストールの「パスポート」となるUpgrade AssistantでT430sのアップグレードにおける問題点を探っておくことにしました。
Upgrade Assistantが起動すると、"Let's see what's compatible"(何が互換性を持つか見てみましょう)と言われます。自分のT430sは英語版のWindows 7 Professionalなので、Assistantも英語表記な訳ですが、Windows 7までと比べて、だいぶフレンドリーなメッセージになったなぁ、と感慨深い感じです。以前のUpgrade Assistantは、結構処理が重たかった記憶があるのですが、Windows 8のそれは結構処理が速く、自分のT430sでは30秒しないで検査を完了していました。
検査後出てくるのが、"Here's what we found"(私たちが発見したもの)。これは、互換上、またはアップグレードするに当たって問題ないプログラム・ハードウェアと、問題が発生する可能性があるプログラム・ハードウェアの数を知らせてくれています。どうやら、28要素は問題なし、12要素が問題ありと判定されたようです。
とりあえず、問題ありと判定された要素を見てみましょう…
■Secure Boot非対応
このThinkPad T430sは、システムのファームウェアとしてBIOS(Basic Input/Output System)ではなくUEFI(Unified Extended Firmware Interface)を搭載しています。UEFIでは、デジタル署名がついたOSのみ起動可能にする"Secure Boot"(セキュアブート)と呼ばれる機能をサポートしており、Windows 8をプリインストールしたパソコンでは、原則としてこの機能が有効な状態で出荷されます。
で、このT430sではこのSecure Bootが使えないよ、と言っている訳です。もしかすると、このT430s、デフォルトでレガシーモード(BIOS互換モード)が有効になっているからこの警告が出ている可能性があるのですが、UEFI Onlyにして再起動すれば、この警告が出なくなる可能性があります。今度、確かめてみます。
■IntelのUSB 3.0ドライバー
これ、既に言われていたことなんですけど、Intel純正のUSB 3.0ドライバー入っている状態でアップグレードするとWindows 8の動作に問題が出ちゃうんですよね。Windows 8は標準でUSB 3.0をサポートしているので、ドライバーをアンインストールしてからアップグレードすれば問題なさそうです。
■Lenovoの非対応アプリ・ドライバーたち
オートスクロールユーティリティ、ソリューションセンター、Bluetoothドライバー、RapidBoot Sheild、Access Connectionsが非互換表示になりますorz これらのWindows 8対応版が出ないとアップグレードできない…orz 特に、Access Connectionsは早く欲しい…。RapidBootはWindows 8自体、起動が高速なのでいらないかもしれません(
■Intel WiDi(Wireless Display)がらみ
このT430sに搭載している無線LANカードは、Intel WiDiテクノロジーに対応しています。簡単に言うと、無線LAN経由で対応デバイスに画面出力できる、っていうやつです。Windows 8でこの機能を有効にする場合、関連ソフトウェア群の再インストールが必要なようです。
■EmEditor Free
実は、テキストエディタ、EmEditorの今は亡き無償版、"EmEditor Free"を使っているんですよ。このプログラム自体、Windows Vistaまでの動作保証だったんですけど、Windows 7でも全く問題なく動いています。本来は、Windows 7以降は有償版である"EmEditor Professional"じゃないと動作保証されないんですよね。しかも、Free版にはない64ビット版まであります。
Upgrade Assistant に"Paid Update Available"(有償アップデートがあります)と言われたので、そろそろ有償版を買うことにします…
■iTunesがらみ(
これ、よくWindowsのアップグレードではまる罠なんですけど、iTunesはWindowsアップグレード前に認証を一旦解除しないと、別のコンピューターとして見なされて、認証可能台数が減ってしまうんですよ…。誤ってそのままアップグレードして、認証可能台数が既に限界だった場合、Windows 8パソコンではiTunes Storeで購入ができなくなってしまうのです…(年1回だけオールリセットもできますが)。Upgrade Assistantでは、"Remove authorized PCs"(認証されたパソコンを取り除いてください=パソコンの認証を解除しろ)と、注意を促してくれます。
と、いうことで、今のT430sをアップグレードする上でのハードルは結構低いんですけど、やっぱり万全な状態でアップグレードしたいので、もうちょっと待つことにします。特にThinkVantageツールを早く…
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Posted by せう at 18:28│Comments(0)
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