2013年04月10日
iPhone 5を併用して分かったAndroidスマホのもう5つの良さ
昨日書いた「iPhone 5を併用して分かったAndroidスマホの5つの良さ」は、このブログが「eしずおか」に移転してから最大の反響を集めています。特にTwitterやはてなブックマークに寄せられる反応はすごく参考になってます。人によって見方も様々ですし、自分もまだまだ色々知らないことがありますので、その際は、優しく教えていただけると幸いです。
それはさておき、このエントリー、本当は「iPhone 5を併用して分かったAndroidスマホの良さ10個」にする予定で、更にその後、「Androidスマホと併用して分かったiPhone 5の良さ10個」と続ける予定だったんです。ですが、ちょっと長くなりすぎるのも何だろうと思い、ひとまず、5つに絞ってAndroid端末のメリットを書いてみました。
前置きが長くなりましたが、「お蔵入り」してしまった個人的に思うAndroid端末のメリットをもう5つ、書きたいと思います。
■「顔」が選べる
携帯電話の筐体には色々なデザインがあります。とは言え、実際に操作するときの「顔」となるのは、「ホーム画面」だと思っています。
iOSの場合、ホーム画面は、OSで提供する1種類のみです。アプリのフォルダー作成はできますし、操作的には不満は全く感じませんが、楽しいか、と言われるとあまり面白みが無いよなぁ、と正直思うこともあります。
一方、Androidはホームスクリーンもアプリ化されていて、Google Play Storeから使い勝手、機能、見た目など、自分の好きなモノに入れ替えられます。例えば、ドロワー(アプリ一覧)という概念が好きでないなら、iOSのようにホーム画面だけで完結できるホームアプリを探して入れ替えれば良いのです。
Android端末の場合、ホームスクリーンがメーカー、あるいはキャリアの差別化要素にもなっています。上のスクリーンショットは、NTTドコモの富士通製Android 4.0スマホ"ARROWS V F-04E"ですが、ドコモが開発した"docomo Palette UI"、富士通が開発した「NX!ホーム」、そしてAndroid 4.0標準の「ホーム」の3種類の違った個性を持ったホームアプリが最初から入っています。Palette UIはドコモがキャリアとして提供する差別化要素ですし、NX!ホームは富士通がメーカーとして提供する差別化要素です。そして、OS標準のホームも入れているのは「素」が好きなユーザーに向けたメーカーの配慮です。他にも、サムスンの"TouchWiz UI"、HTCの"Sense"、Panasonicの「ケータイモード」など、ホームスクリーンに拘るメーカーは少なくありません。OSが同じでも、複数のプレーヤーがいるからこそ、このような差別化要素が生まれるのでしょう。
ただ、これが逆に、同じOSなのに操作方法が全然違う可能性がある、という混乱を招く可能性があるのも事実で、ドコモのPalette UIは、この問題を「少なくとも自社から発売される端末ではある程度解決しよう」ということで登場した、という背景があるくらいですから…
■アプリ間連携(インテント)・共有が充実している
iOSを使っているとき、データの連携に関する制限に不自由さを感じることが多々あります。例えば、上の画面キャプチャーのiOS側は"jigtwi for iPhone"なのですが、URLリンクをタップすると、まずアプリ内ブラウザにジャンプします。その後、共有ボタンを押した時に驚愕。URLをjigtwi内でツイートするか、Safariにジャンプするかしか選べないのです。アプリ側でアプリ決め打ちで連携させることはできるにはできるんですけど、面倒なのか、実装しているものはそんなに多くありません。
一方、Android側の画面キャプチャーは"jigtwi for Android"なのですが、こちらはURLをタップした段階で、当該URLリンクを処理できるアプリが一覧表示され、どれで処理するかを選べます。毎回処理するアプリを選ぶこともできますし、面倒であれば常に同じアプリで処理させることも選択できます(解除もできます)。
ジャンプした後、そのURLを改めて共有したい場合はどうすればいいか、というと、ブラウザー(今回はChromeを使いました)の出す文字列(Webページのタイトル + URL)データを処理できるアプリが一覧表示され、その中から選んで共有することができます。共有メニューの場合は、毎回選択することになります。
画像や動画の共有についても同じ事が言えます。iOSの「フォト」から共有を選択すると、共有先が限られています。が、Androidの「ギャラリー」の共有メニューからは該当画像・動画形式をハンドルできる全てのアプリ・本体機能が表示されています。
個人的に、この差が使い勝手に違いを与えている好例が"Instagram"(iOS版 / Android版)です。iOS版では、既存の画像を処理してアップする場合はInstagramアプリをまず起動してからやらないといけないのですが、Android版では、ギャラリーを含めた画像をハンドルできるアプリから「共有」してInstagramに処理を渡す、という方法もとることができます。これを活用すると、ほかのカメラアプリで撮影→ギャラリーなどで確認→Instagram行き、ということも可能です。
双方向での連携しやすさに慣れると、「iPhoneって本当に『便利』なのかなぁ…?」という疑問符ばかり付くようになることもあると思います。ええ。
■パソコンのWebブラウザーからアプリの「リモートインストール」ができる
当たり前かもしれませんが、iOSでも、Androidでも、端末からストアにアクセスすることでアプリをインストールできます。前者は"App Store"、後者は"Google Play"です。iOSの場合は、これに加えてiTunesを使ってパソコンにアプリデータをダウンロード→端末に転送、っていう手段もとれます。
一方、Androidの場合、パソコン版のGoogle Playからアプリをリモートインストールすることができます。パソコンのWebブラウザーでGoogleアカウント(普通はGmailと同一)にログインした状態でパソコン版Google Playのアプリページを開くと、そのアカウントにひも付いたAndroid端末にリモートインストールを指示することができます。このとき、既にインストール済みの端末、あるいは非対応の端末はグレーアウトして選べないようになっています。端末がネットワークに繋がっている必要はあるものの、タブレットとスマホで同じアプリを一斉にインストールしたいな、というシーンなどにおいては本当に便利です。
■バックグラウンドでの振る舞い
Androidは、アプリが表に出てこなくても活動をする「バックグラウンド」動作が充実しています。同期をするようなアプリのiOS版、Android版を使い比べると案外差があります。
例えば、Gmail。メールを受信すると、どちらも通知が表示されます。しかし、その通知をタップしたあとの振る舞いが違います。iOS版は、通知をタップすると、そのメールの本文を取得するためにネットワークアクセスを行います。一方、Android版は、通知をタップするとすぐにメール本文が表示されます。この違いに、バックグラウンド動作が関係しているのです。
iOSでは、アプリがバックグラウンドで通知以外の処理・通信をし続けることを原則禁止しています。例外は、音楽再生、位置情報取得、VoIP(音声通話)アプリです。Gmailアプリはメッセージングアプリなので、この制限にひっかかるため、バックグラウンドで通信できません。よって、通知をタップしてアプリをアクティブにしないとメール本文をダウンロードしないのです。
一方、Androidアプリでは、そのような制限が無く、やろうと思えばずっとバックグラウンドで処理・通信を続けることができます。よって、Gmailアプリは本文を取得完了すると通知する、という実装になっているのです。
もっとも、このAndroidの仕様は、バッテリー持ちが悪い最大の原因のひとつ、逆に言うと、iOSのこの仕様は、バッテリー持ちが良好な理由のひとつであります。データを都度取得してバッテリー持ちに配慮するのと、バッテリー持ちは度外視して常に取得できるようにするのと、どちらが良いのか、という部分で、痛し痒しです。
■選べる!
様々な個性の中から、端末を選べる!
これが一番ありきたりでしょうけど、Android端末は様々なメーカー、様々な特徴の中から端末から自分に合っているものを選べる楽しさがあります。
ホームアプリの使いやすさを競うメーカー、センシング技術をウリにするメーカー、画面のきれいさをウリにした端末、音の良さに拘った端末……、などなど、色々と選ぶポイントがあるのは素晴らしいです。日本の場合、Androidスマートフォンは大画面に偏りすぎているのが残念過ぎるのですが…(だからこそiPhone 5のサイズ感は秀逸)。
ということで、これで前の記事と合わせて10個の素晴らしいと思う点を書いてみました。こうして見ると、Android端末も捨てたモノじゃないよなー、と思うでしょう。
でも、iPhone 5が必ずしも使いやすいとは言い切れないのと同様に、Android端末もそんなに便利とは限らない訳ですよ。週明けあたりにAndroid端末と一緒に使ってみて分かったiPhone 5(iOS)の良さを書いてみようと思います。お楽しみに!
携帯電話の筐体には色々なデザインがあります。とは言え、実際に操作するときの「顔」となるのは、「ホーム画面」だと思っています。
iOSの場合、ホーム画面は、OSで提供する1種類のみです。アプリのフォルダー作成はできますし、操作的には不満は全く感じませんが、楽しいか、と言われるとあまり面白みが無いよなぁ、と正直思うこともあります。
一方、Androidはホームスクリーンもアプリ化されていて、Google Play Storeから使い勝手、機能、見た目など、自分の好きなモノに入れ替えられます。例えば、ドロワー(アプリ一覧)という概念が好きでないなら、iOSのようにホーム画面だけで完結できるホームアプリを探して入れ替えれば良いのです。
Android端末の場合、ホームスクリーンがメーカー、あるいはキャリアの差別化要素にもなっています。上のスクリーンショットは、NTTドコモの富士通製Android 4.0スマホ"ARROWS V F-04E"ですが、ドコモが開発した"docomo Palette UI"、富士通が開発した「NX!ホーム」、そしてAndroid 4.0標準の「ホーム」の3種類の違った個性を持ったホームアプリが最初から入っています。Palette UIはドコモがキャリアとして提供する差別化要素ですし、NX!ホームは富士通がメーカーとして提供する差別化要素です。そして、OS標準のホームも入れているのは「素」が好きなユーザーに向けたメーカーの配慮です。他にも、サムスンの"TouchWiz UI"、HTCの"Sense"、Panasonicの「ケータイモード」など、ホームスクリーンに拘るメーカーは少なくありません。OSが同じでも、複数のプレーヤーがいるからこそ、このような差別化要素が生まれるのでしょう。
ただ、これが逆に、同じOSなのに操作方法が全然違う可能性がある、という混乱を招く可能性があるのも事実で、ドコモのPalette UIは、この問題を「少なくとも自社から発売される端末ではある程度解決しよう」ということで登場した、という背景があるくらいですから…
■アプリ間連携(インテント)・共有が充実している
iOSを使っているとき、データの連携に関する制限に不自由さを感じることが多々あります。例えば、上の画面キャプチャーのiOS側は"jigtwi for iPhone"なのですが、URLリンクをタップすると、まずアプリ内ブラウザにジャンプします。その後、共有ボタンを押した時に驚愕。URLをjigtwi内でツイートするか、Safariにジャンプするかしか選べないのです。アプリ側でアプリ決め打ちで連携させることはできるにはできるんですけど、面倒なのか、実装しているものはそんなに多くありません。
一方、Android側の画面キャプチャーは"jigtwi for Android"なのですが、こちらはURLをタップした段階で、当該URLリンクを処理できるアプリが一覧表示され、どれで処理するかを選べます。毎回処理するアプリを選ぶこともできますし、面倒であれば常に同じアプリで処理させることも選択できます(解除もできます)。
ジャンプした後、そのURLを改めて共有したい場合はどうすればいいか、というと、ブラウザー(今回はChromeを使いました)の出す文字列(Webページのタイトル + URL)データを処理できるアプリが一覧表示され、その中から選んで共有することができます。共有メニューの場合は、毎回選択することになります。
画像や動画の共有についても同じ事が言えます。iOSの「フォト」から共有を選択すると、共有先が限られています。が、Androidの「ギャラリー」の共有メニューからは該当画像・動画形式をハンドルできる全てのアプリ・本体機能が表示されています。
個人的に、この差が使い勝手に違いを与えている好例が"Instagram"(iOS版 / Android版)です。iOS版では、既存の画像を処理してアップする場合はInstagramアプリをまず起動してからやらないといけないのですが、Android版では、ギャラリーを含めた画像をハンドルできるアプリから「共有」してInstagramに処理を渡す、という方法もとることができます。これを活用すると、ほかのカメラアプリで撮影→ギャラリーなどで確認→Instagram行き、ということも可能です。
双方向での連携しやすさに慣れると、「iPhoneって本当に『便利』なのかなぁ…?」という疑問符ばかり付くようになることもあると思います。ええ。
■パソコンのWebブラウザーからアプリの「リモートインストール」ができる
当たり前かもしれませんが、iOSでも、Androidでも、端末からストアにアクセスすることでアプリをインストールできます。前者は"App Store"、後者は"Google Play"です。iOSの場合は、これに加えてiTunesを使ってパソコンにアプリデータをダウンロード→端末に転送、っていう手段もとれます。
一方、Androidの場合、パソコン版のGoogle Playからアプリをリモートインストールすることができます。パソコンのWebブラウザーでGoogleアカウント(普通はGmailと同一)にログインした状態でパソコン版Google Playのアプリページを開くと、そのアカウントにひも付いたAndroid端末にリモートインストールを指示することができます。このとき、既にインストール済みの端末、あるいは非対応の端末はグレーアウトして選べないようになっています。端末がネットワークに繋がっている必要はあるものの、タブレットとスマホで同じアプリを一斉にインストールしたいな、というシーンなどにおいては本当に便利です。
■バックグラウンドでの振る舞い
Androidは、アプリが表に出てこなくても活動をする「バックグラウンド」動作が充実しています。同期をするようなアプリのiOS版、Android版を使い比べると案外差があります。
例えば、Gmail。メールを受信すると、どちらも通知が表示されます。しかし、その通知をタップしたあとの振る舞いが違います。iOS版は、通知をタップすると、そのメールの本文を取得するためにネットワークアクセスを行います。一方、Android版は、通知をタップするとすぐにメール本文が表示されます。この違いに、バックグラウンド動作が関係しているのです。
iOSでは、アプリがバックグラウンドで通知以外の処理・通信をし続けることを原則禁止しています。例外は、音楽再生、位置情報取得、VoIP(音声通話)アプリです。Gmailアプリはメッセージングアプリなので、この制限にひっかかるため、バックグラウンドで通信できません。よって、通知をタップしてアプリをアクティブにしないとメール本文をダウンロードしないのです。
一方、Androidアプリでは、そのような制限が無く、やろうと思えばずっとバックグラウンドで処理・通信を続けることができます。よって、Gmailアプリは本文を取得完了すると通知する、という実装になっているのです。
もっとも、このAndroidの仕様は、バッテリー持ちが悪い最大の原因のひとつ、逆に言うと、iOSのこの仕様は、バッテリー持ちが良好な理由のひとつであります。データを都度取得してバッテリー持ちに配慮するのと、バッテリー持ちは度外視して常に取得できるようにするのと、どちらが良いのか、という部分で、痛し痒しです。
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