2017年01月29日
「ZenTour大感謝祭」東京会場に参加してきた(その2)
皆さんは「ASUS(エイスース)」と言われて何を想像しますか? 個人的にはパソコンのマザーボード(メイン基板)や他社PCなどのOEM生産のイメージが強いです。その頃はASUSを「アスース」と読んでいたはずなのですが、2012年10月あたりに「エイスース」と読むように改められました(
それはさておき、最近のASUSは「ZenFone(ゼンフォン)」がよく売れていることもあり、スマホメーカーだと思われている節があります。それはそれで不正解ではないのですが、昔からASUSを知っていると何となく感慨深いものがあります。
ということで、このエントリーでは、ASUS JAPAN主催の「ASUS ZenTour年末年始大感謝祭!」の東京会場分で開催されたZenFoneシリーズの最新標準モデル「ZenFone 3」のプレゼンテーションの模様をご紹介します。
(ZenFone 3以外に関するレポートはこちら)
■両面ガラスになったZenFone 3
名前の通り、ZenFone 3はZenFoneの標準モデルとしては3代目です。2代目のZenFone 2はどちらかというとハイスペック寄りの構成でしたが、ZenFone 3は初代(ZenFone 5)と同様にどちらかというとミドルレンジ(中位)スペックのモデルとなっています。
ZenFone 3はZenFoneシリーズとしては初めて背面にもガラス素材を採用しました。しかも、両面ともに端部が丸みを「2.5Dガラス」となっています。最近、2.5Dガラスは流行りですものね、ええ。ガラスを使うということで、耐傷性に定評のあるCorning製の「Gorilla Glass 3」を採用することでより長くキレイに使える配慮も忘れていません。
背面には、ZenFoneシリーズのデザイン上のアイデンティティーでもある同心円もあしらわれています。ガラス素材の透明感もあって、従来機種よりも高級感は増しています。
■ZenFone 3のイチオシ要素はカメラ
ZenFone 3のキャッチコピーは「Built for Photography」、日本語では「すべてはその一瞬をとらえるために。」です。要するに、カメラ機能がイチオシということです。
メイン(アウト)カメラのセンサーには、ソニー製の1600万画素裏面照射式CMOSセンサー「Exmor RS for Mobile」(型番 : IMX298)を採用し、これに6層レンズ(F2.0)を組み合わせています。サブ(イン)カメラも、比較的高画素な800万画素のCMOSセンサーを採用しています。
ただ、高性能なセンサーやキレイなレンズを搭載すれば写真も美しい……とは言いきれないのが最近のデジタルカメラ。カメラの画像処理エンジンの良し悪しが最終的な画質を左右する傾向があるのです。それもあってか、最近のスマホはセンサーやレンズだけではなく画像処理エンジンもアピールポイントとすることが少なくありません。
ZenFone 3は、ASUSとしては第3世代のカメラ画像処理エンジン「PixelMaster 3.0」を採用しています。最短0.03秒のハイブリッドオートフォーカス(AF)や、4軸光学手ぶれ補正・3軸電子手ぶれ補正なども駆使して、今までのZenFoneよりもキレイな写真が撮りやすくなっているようです。これは試してみたいところです。
■通信面にもこだわり
ZenFone 3は通信面にもこだわりがあります。
まず、LTE通信時にキャリアアグリゲーション(CA)が使えるようになりました。CAは別の周波数帯(Band)の電波を同時に使って通信することで通信品質と速度を向上するための技術です。ZenFone 3は2つの電波を束ねる「2CA」に対応していて、下り最大300Mbps(規格上の理論値)で通信できます。
さらに、日本国内でもデュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)が使えるようになりました。DSDSは、2つのSIMカード(携帯電話回線)の通話とSMS(ショートメッセージ)の待ち受けができる機能です。少し前までは、海外で使われているGSM(2G)規格のエリアでのみ使えた機能ですが、スマホに搭載されるプロセッサの進歩によってW-CDMA(3G)でも使えるようになりました。音声通話とデータ通信でSIMカードを使い分けたい場合は、とても便利そうです。
極めつけには、日本向けモデル限定でau VoLTEに対応しています。国内他社(NTTドコモ・ソフトバンク)とは3G規格が異なることもあり、au(KDDI・沖縄セルラー電話)ネットワークに対応するSIMロックフリースマホは少し前まで数えるほどしかありませんでした。
au VoLTEに対応さえすればauの3Gネットワークへの対応が不要になるので、対応端末が増えると期待されていました。しかし、そもそもVoLTE対応にもそれなりにコストがかかることと、auの4G LTEネットワークに対応する場合には利用する電波の帯域面で特別な配慮が必要なことから積極的に対応する海外メーカーはあまりありませんでした。
が、ここ半年ぐらいで海外メーカーが自社のSIMロックフリースマホをau限定でVoLTE対応するケースが増えています。ASUSは「ZenFone Go」で他の海外メーカーで先んじてau VoLTEに対応しました。ZenFone 3もその流れに乗ってau VoLTEに対応しています。auネットワークを使うMVNO(格安SIM)でも安心して使えます。
ただし、ZenFone 3はドコモやソフトバンク(Y!mobileを含む)のVoLTEには対応していません。VoLTEの規格は国際標準化されているため、理論上はドコモやソフトバンクのVoLTEも使えるはず(現に、SIMロックを解除したドコモやソフトバンクのAndroidスマホではau VoLTEを使える)なのですが、何らかの理由で使えなくなっています…。ここは残念です…orz
■サウンドやUIにもこだわり
ZenFone 3の内蔵スピーカーはモノラル(1つ)ですが、音割れがしづらい大音量再生向きの「5マグネットスピーカー」となっています。なので、騒がしい場所で何か音を出しつつ作業したいときには良い感じで使えそうです。
また、イヤホンマイク端子は192kHz/24bitのハイレゾ出力に対応しています。日本オーディオ協会の「ハイレゾロゴ」もしっかり取得しています。ハイレゾ再生に対応したイヤホン・ヘッドホンをつなげば、ハイレゾ音源のポテンシャルを生かせます。
ASUSは、ZenFoneに独自UI「ZenUI」を搭載しています。ZenFone 3では、その最新版「ZenUI 3.0」を利用できます。それには、素のAndroidには搭載されていない「ジェスチャー機能(画面上で特定の文字を書くと、指定したアプリ・設定が起動する機能)」や「ペアレンタルコントロール(アプリ・機能の起動制限)」など、いろいろな機能が搭載されています。
■ということでZenFone 3をモニターレビューします!
今回の大感謝祭に参加した人には、特典(?)としてこの「ZenFone 3」のモニター権が与えられました。モニター期間は2月28日までで、一定の条件を満たすとそのまま本体がモニターに譲渡されます。
自分には、パールホワイトのZenFone 3が割り当てられました。カラーは完全ランダムだったのですが、偶然自分が好きなホワイトとなりました。ということで、ZenFone 3をこのブログで何回かレビューします。どうぞお付き合いください!
名前の通り、ZenFone 3はZenFoneの標準モデルとしては3代目です。2代目のZenFone 2はどちらかというとハイスペック寄りの構成でしたが、ZenFone 3は初代(ZenFone 5)と同様にどちらかというとミドルレンジ(中位)スペックのモデルとなっています。
ZenFone 3はZenFoneシリーズとしては初めて背面にもガラス素材を採用しました。しかも、両面ともに端部が丸みを「2.5Dガラス」となっています。最近、2.5Dガラスは流行りですものね、ええ。ガラスを使うということで、耐傷性に定評のあるCorning製の「Gorilla Glass 3」を採用することでより長くキレイに使える配慮も忘れていません。
背面には、ZenFoneシリーズのデザイン上のアイデンティティーでもある同心円もあしらわれています。ガラス素材の透明感もあって、従来機種よりも高級感は増しています。
■ZenFone 3のイチオシ要素はカメラ
ZenFone 3のキャッチコピーは「Built for Photography」、日本語では「すべてはその一瞬をとらえるために。」です。要するに、カメラ機能がイチオシということです。
メイン(アウト)カメラのセンサーには、ソニー製の1600万画素裏面照射式CMOSセンサー「Exmor RS for Mobile」(型番 : IMX298)を採用し、これに6層レンズ(F2.0)を組み合わせています。サブ(イン)カメラも、比較的高画素な800万画素のCMOSセンサーを採用しています。
ただ、高性能なセンサーやキレイなレンズを搭載すれば写真も美しい……とは言いきれないのが最近のデジタルカメラ。カメラの画像処理エンジンの良し悪しが最終的な画質を左右する傾向があるのです。それもあってか、最近のスマホはセンサーやレンズだけではなく画像処理エンジンもアピールポイントとすることが少なくありません。
ZenFone 3は、ASUSとしては第3世代のカメラ画像処理エンジン「PixelMaster 3.0」を採用しています。最短0.03秒のハイブリッドオートフォーカス(AF)や、4軸光学手ぶれ補正・3軸電子手ぶれ補正なども駆使して、今までのZenFoneよりもキレイな写真が撮りやすくなっているようです。これは試してみたいところです。
■通信面にもこだわり
ZenFone 3は通信面にもこだわりがあります。
まず、LTE通信時にキャリアアグリゲーション(CA)が使えるようになりました。CAは別の周波数帯(Band)の電波を同時に使って通信することで通信品質と速度を向上するための技術です。ZenFone 3は2つの電波を束ねる「2CA」に対応していて、下り最大300Mbps(規格上の理論値)で通信できます。
さらに、日本国内でもデュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)が使えるようになりました。DSDSは、2つのSIMカード(携帯電話回線)の通話とSMS(ショートメッセージ)の待ち受けができる機能です。少し前までは、海外で使われているGSM(2G)規格のエリアでのみ使えた機能ですが、スマホに搭載されるプロセッサの進歩によってW-CDMA(3G)でも使えるようになりました。音声通話とデータ通信でSIMカードを使い分けたい場合は、とても便利そうです。
極めつけには、日本向けモデル限定でau VoLTEに対応しています。国内他社(NTTドコモ・ソフトバンク)とは3G規格が異なることもあり、au(KDDI・沖縄セルラー電話)ネットワークに対応するSIMロックフリースマホは少し前まで数えるほどしかありませんでした。
au VoLTEに対応さえすればauの3Gネットワークへの対応が不要になるので、対応端末が増えると期待されていました。しかし、そもそもVoLTE対応にもそれなりにコストがかかることと、auの4G LTEネットワークに対応する場合には利用する電波の帯域面で特別な配慮が必要なことから積極的に対応する海外メーカーはあまりありませんでした。
が、ここ半年ぐらいで海外メーカーが自社のSIMロックフリースマホをau限定でVoLTE対応するケースが増えています。ASUSは「ZenFone Go」で他の海外メーカーで先んじてau VoLTEに対応しました。ZenFone 3もその流れに乗ってau VoLTEに対応しています。auネットワークを使うMVNO(格安SIM)でも安心して使えます。
ただし、ZenFone 3はドコモやソフトバンク(Y!mobileを含む)のVoLTEには対応していません。VoLTEの規格は国際標準化されているため、理論上はドコモやソフトバンクのVoLTEも使えるはず(現に、SIMロックを解除したドコモやソフトバンクのAndroidスマホではau VoLTEを使える)なのですが、何らかの理由で使えなくなっています…。ここは残念です…orz
■サウンドやUIにもこだわり
ZenFone 3の内蔵スピーカーはモノラル(1つ)ですが、音割れがしづらい大音量再生向きの「5マグネットスピーカー」となっています。なので、騒がしい場所で何か音を出しつつ作業したいときには良い感じで使えそうです。
また、イヤホンマイク端子は192kHz/24bitのハイレゾ出力に対応しています。日本オーディオ協会の「ハイレゾロゴ」もしっかり取得しています。ハイレゾ再生に対応したイヤホン・ヘッドホンをつなげば、ハイレゾ音源のポテンシャルを生かせます。
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自分には、パールホワイトのZenFone 3が割り当てられました。カラーは完全ランダムだったのですが、偶然自分が好きなホワイトとなりました。ということで、ZenFone 3をこのブログで何回かレビューします。どうぞお付き合いください!
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Posted by せう at 12:31│Comments(0)
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