せうの日記

事実上、昨日でモニター期間が終了したThinkPad X200(7457-43U)。

今回は、X200とX60を色々と使い分けてみて思った事を書いてみようかと。

[アクセススピードが飛躍的に速くなったメモリーカードスロット。しかし...]

X60とX200を使い分けていると、X200のメモリーカードスロットの素晴らしさが目を見張ります。



X60のSDカードスロットは、SDHCカード(※1)とSDIO(※2)に対応しています。しかし、SDカードの読み書き速度はお世辞にも速いとは言えず、しかもアクセス中はシステムの応答速度も遅くなると言う代物なのですorz...

一方、X200のメモリーカードスロットは、リコー製の「メモリー専用スロット」になっています。そのせいか、アクセス速度は非常に速くなっています。ベンチマークは取ってません(orz...)が、読み書き中にパフォーマンスが落ちるとかそんな事は全くありません。但し、SDIOは非対応となり、現状SDIOデバイスを使っている場合は使えなくなるので、注意が必要があります。

(※1)
SDHCカードは、Windows Vistaで稼働するか、Windows XPに最新のSDカードスロットドライバをインストールする事で使えるようになります。

(※2)
SDIOカードは、SDカードと同じ形状の拡張カードです。ワンセグチューナーや無線LANカードなどが出ています。


[液晶の解像度は上がったけど...]



今回のX200は、1280x800ピクセルのワイド液晶を採用していますが、写真で見ると分かりますが、物理的サイズがX60と比べると小さくなっています。ここが非常に気になります。

ただ、横に広くなった分、Excelのシートが非常に使いやすくなっています。でも、メリットってそれぐらいかもしれませんorz...

あと、前のT60シリーズなどのワイドモデルと違って「アンバランスさ」は無いのですが、液晶の上面のスペースが非常に気になります。無線LAN・無線WAN・UWBなどのアンテナがてんこ盛りなのは分かるのですが、もうちょっとスマートに出来なかったかな、とか、もうちょっと大きな液晶をつめなかったかな、とか色々考えてしまいます。X60のMIMOアンテナの出っ張りの方がまだマシに見えます...

[ワイヤレススイッチ]



X200で、ワイヤレススイッチの場所が左側面になった事は非常にありがたい変更です。X60シリーズの様な本体正面だと、ON/OFF時に本体を少し持ち上げないとキツかったのですが、側面にあると、サッと操作出来ます。これは良いです。


短期間の借用でしたが、"Not Customer Shipping Level"なせいか、ヘッドホン端子にヘッドホンを刺してもスピーカーから音が出てしまったり、無線LANの接続が実は不安定だったりしました。最近ヨドバシカメラで展示が始まった実機なんかはそんな事無いみたいなんですが...

ブロガーレビューとはいえ、レビュー機材はやっぱり製品版でやるべきだったんじゃないかな、と思ったりしました。ThinkPad信者的には非常に面白い体験が出来て良かったのですが、実際の導入の検討には試作機では役不足な面が否定できませんし...

個人的には、ブロガーレビューだけではなく、店頭展示を拡大しないとやっぱりダメだと思うんです。Lenovoの直販、あるいはIBMなどを経由する販売だけでは、先細りは間違い無いでしょうから。安くない買い物ですから、実機の展示・販売をすることは非常に大切だと思うんです。繰り返しですけど。

色々ある手を使って、ThinkPadの良さを伝えていく努力をLenovoはして欲しいな、と思ったりした昼下がりです。