2013年04月30日
発表直後にThinkPad Helixに触ってました。
ThinkPad T430sを使い始めて7ヶ月経過しました。キーボードのファンクションキーに隙間が無くて困っていること以外は特段不便さは感じていません。慣れとは恐ろしいものです。ええ。
それはさておき、今月、ThinkPad Helix(シンクパッド・ヘリックス)が日本国内でも発表されました。ThinkPad Helix(VC)は、一見すると、最近流行りのUltrabookなのですが、液晶の部分が「タブレット」型の本体になっていて、キーボードを含めた底部を切り離せることが特徴になっています。
このような特徴を持つタブレットパソコンは昨今珍しくなくなりましたが、ThinkPad HelixはCore i5またはCore i7を搭載しているパワー厨向けモデルであることが、今までの同種の製品とは違うところです。
実は、機会があって発売直後にHelixに触っていたのです。遅くなりましたが、かんたんな感想でも書いてみようと。
タブレットPC故、本体はディスプレイ側となります。ディスプレイはIPS液晶で、サイズは11.6インチ、解像度はフルHD(1920x1080ドット)となっています。とりあえず、ハイエンドなコンシューマー寄りなノートPCやタブレットPCではフルHD液晶が主流になるんでしょうね…。個人的には液晶サイズと解像度はもっとバランスを取ってほしいなぁ、と思わないわけでもないですが。
CPUと(スクリーンショットでは分かりませんが)タッチパネルの仕様は選べます
Lenovoの直販サイトで購入する場合、CPUはIntel Core i5-3317U(1.7GHz : TurboBoost時最大2.6GHz)とIntel Core i7-3667U(2GHz : TurboBoost時最大3.2GHz)のいずれかから選択できます。メモリーはCore i5モデルが4GB、Core i7モデルが8GBで固定されています。また、タッチパネルは10点検出マルチタッチ対応のものか、それに加えてデジタイザー対応したものを選べます。特に、デジタイザーペンを使いたい方は、後付け対応できないので、忘れずに付けておきたいです。
タブレットPCとして使う時のバランス感を重視して、CPUがスペック通りに稼働するのはキーボードドックに本体を内側に付けた「ラップトップモード」だけで、タブレットモード、あるいはキーボードドックに本体を内側に付けた「タブレット+モード」では、CPU動作速度に規制が入ります。とは言え、Atomプロセッサーを使っている大半のタブレットPCよりもパフォーマンスは良好なので、気にする必要は無いのかもしれません。
キーボードドックには本体とは別にバッテリーを搭載しているので、駆動時間の延長にも使えます。ただし、本体側バッテリーも含めて、ユーザーの手で交換することはできないことは要注意です。
ThinkPadということで、キーボードは絶対に外せないチェックポイントです。
現行のClassic ThinkPadやThinkPad Edgeのキーボードはファンクションキーの隙間が無いという(個人的には)致命的な欠点があります。ThinkPad X1 Carbonでは、ファンクションキーに隙間を「復活」させる改良がなされました。ThinkPad Helixのキーボードドックのキーボードは、X1 Carbon同様、ファンクションキーの隙間が確保されているだけでなく、Insertキーを削除するという「改良」がなされています。実は、現行ThinkPadキーボードは、Endキーを押したつもりがInsertキーを押して「誤爆」するということが結構多いんですよね、自分の場合。配列がこうなれば、誤爆的な意味では概ね心配要素が無くなります。ファンクションキーまわりは、Edge同様、デフォルトで機能キーに割り当てられています(ファンクションキーを入力する場合はFnキーとのコンビネーション)が、Windows 8で使うことを前提に機能の入れ替え・変更が行われました。ストロークは浅めですが、そこまで違和感はありません。
個人的には、キーボードまわり以上に心配なのがUltraNav(ウルトラナビ : TrackPoint+タッチパッド)の仕様変更です。TrackPoint用のクリックボタンとスクロールボタンがタッチパッド部に「統合」されてしまったのです。ボタンとしてはしっかり存在していて、デザイン上一体化された、といった感じであります。ただ、今までのTrackPointの仕様変更以上にクリックしたときの違和感が半端ないのです。クリックするたびにパコパコ音がするのは果たして慣れることができるのか…。
ThinkPadの仕様変更は、今までのユーザーに対して違和感を極力感じさせないようにしてきたと思うのですが、今回のボタン仕様の変更はキーボード以上の違和感を感じてしまいました。変更点としてはあまり大きくないように見えはするのですが…。ちなみにTrackPointキャップも、今までの仕様とは異なり、背が低くなっていますので、注意です。
タブレットとしての利用を重視したのか、ThinkPadロゴはThinkPad Tablet同様、相手から見て正しい方向になっています。以前、「ThinkPadはどんなパソコンよりも『パーソナル』なコンピューターだ」と言ったことがあったと思うのですが、それは、使っている人から見て正しい方向にロゴがあるからなのです。これが、Helix以降、普通のThinkPadでも崩れそうな予感がするんですよ…。ちょっと心配な感じです。ええ。
ということで、意欲作で、良く出来ているのですが、これからのThinkPadのことを考えると、色々考えるところがある感じではあります。近日中に、レノボ・カスタムショップがある量販店で展示が始まる……はずなので、興味があったら、是非見に行って、触ってみて下さい。
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Posted by せう at 11:56│Comments(0)
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