2008年08月11日

我、ROPPONGIの大本営へ。



昨日の速報でもお伝えしたとおり、昨日、東京・六本木にあるLenovo Japanの本社へ行ってきました。Lenovo Premere Club会員限定の新ThinkPadの内覧会に参加するためです。

会員をいくつかのグループに分けた上で、30分ずつ新しいThinkPadに触れられる、と言うイベントだったのですが、自分は一番最後の19時30分からのグループで参加しました。どうやら、参加時間帯を「いつでも良い」とした人はこの最終グループに振り分けられた風味です。

それはさておき、今回の新ThinkPadは、IBMのパソコン事業が中国Lenovo(連想集団)が新たに起こした会社である(新)Lenovo(言っときますが、一応アメリカ企業)に移管されてから開発が始まった初めての製品です(60シリーズは旧IBM時代から開発が始まっていた)。どんな感じなのか、興味深々だったわけです。

一応、簡単なレポートでもまとめてみます。


[Lenovo ThinkPad T400]


[Lenovo ThinkPad R400]


[Lenovo ThinkPad W500]

まずは、新しいT・X・Rシリーズ。実は、これら3シリーズについては、バリバリ兄弟機です。ちょっと数字の割振ルールが変わったのと(これについては後述します)、Tシリーズのモバイルワークステーションモデル(旧T6xp)がWシリーズに移行したこと以外は、前と構図は変わりません。キーボードに関しても、旧T6x・R6xシリーズのものと同一(パーツ番号の変更の可能性はあり)で、流用も出来そうです。



[Lenovo ThinkPad SL400]

アメリカ本社の公式Blogで、「こんなのThinkPadじゃねーよ!!」という批判が相次いでしまったSL400も展示されていました。

このSLシリーズは、以前も言ったとおり、Lenovo 3000 Notebooksの後継機として開発されたもので、キーボード配列も、Lenovo 3000 Notebooksと同じで、7段キーボードでは有りません。ThinkVantageボタンの代わりに、Lenovo Careボタンがついているのも、やはり、Lenovo 3000の後継故です。


[Lenovo 3000と同じく"Lenovo Care"ボタンが付く]

じゃあ、Lenovo 3000 Notebooksと何が違うかと言うと、開発チームが完全に日本の大和事業所になったことだそうです。Lenovo 3000 Notebooksも、最初期のあまりの酷さに、2世代目からは大和事業所の支援を受けて開発が進められたのですが、あくまでも、開発チームは北京のLenovo China(連想集団)のものだったそうです。

今回、Lenovo本社(繰り返しですが、あくまでアメリカ企業ですよ)の意向で、Lenovo 3000 NotebooksはThinkPadに統合の上、日本で一貫して開発することになったそうです。その結果が、SLシリーズと。

キーボードは確かに6段ですが、ThinkPadっぽい打ち味ですし、TrackPointもあります。外観はプラスチッキーでたまらないですが、トーチャーテスト(拷問試験)はパスしているようです。狙いとして、「ThinkPadを敬遠している人用のThinkPad」という側面もあるそうなので、「らしくない」のも仕方ないのかもしれません...

ちなみに、このSLシリーズの登場で、Rシリーズのバリューライン(eモデル)は廃止されるそうです。



[Lenovo ThinkPad X200 with Japanese Keyboard]


[Lenovo ThinkPad X200 with US-English Keyboard]

ある意味、「スクエアなThinkPadの最後の牙城」だったXシリーズも、X200を以って、ワイド化しました。おかげさまで、日本語キーボードに右Altキーが復活するなど、嬉しいこともある反面、横長になってかばんの収まりが悪くなるというデメリットもあるかもしれません。今回展示の新モデルで、唯一日本語・英語キーボード両方を搭載した実機を用意していました。個人的には、やっぱりUS-Englishのほうがすk(以下略

「X60はHDDも250GBにしたし、メモリも3GBで、Vistaは十分快適だもん!!」と、自分に言い聞かせるつもりだったのですが、X200が欲しくてたまらなくなりました。やっぱり、Vistaはワイド液晶でこそ映えるOSなのです。誰か、サンタクロースさん、ぼくにプレゼ(以下略


で、T・R・Wシリーズで言及した、シリーズ番号割振ルールの変更ですが、アルファベットの後の数字が、液晶のサイズを示すようになりました。例えば、「X300は、X200の上位機」という意味ではなく、「X300は13インチ台の液晶を、X200は12インチ台の液晶を搭載している」という意味になります。そして、後ろ2桁の数字は、世代を示すことになるそうです。なので、将来的には、ThinkPad X100(11インチ台液晶モデル)の登場も有り得るかも知れません。実際に、海外では、SL300が出る予定です。

あと、数字の後に、アルファベットとか文字列が並ぶ制度は廃止になった訳じゃないそうで、「X200の後ろになんか付いちゃう、何てこともあるかも... "s"とか"T"とか。」と担当の方は言っていました。結構期待できそうですね。

あまりに時間がなさ過ぎたので、これくらいしかレポートできませんorz... 何か質問があったら、答えられる範囲で答えます。どんどんコメントなりメールください。

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Posted by せう at 12:11│Comments(8)ThinkPad
この記事へのコメント

せうさん、はじめまして。
いつもせうさんのブログを拝見させていただいております。

New ThinkPadの閲覧会は私も参加したかったのですが所用にて参加できず・・・残念。
私もX60を使用しており、先日メモリー3GBとし、HDDを7,200rpm/320GB
に変えたばかりなので触手が動かないと思っていたのですが、色々と見ているとやっ
ぱり欲しくなってきてしまいました。。。
ただ、いろいろなところで話が上がっているLenovoジャパンのカスタマイズにガッカリ
してしまい、当分は様子見にしようかと自分に言い聞かせています。

せうさんの個人的な観点で良いんですが、LCDの枠がX200はだいぶプラ部分が
厚くなっていますが、実際の見た感じはどうでしたか??
Posted by mogamu at 2008年08月11日 17:48

もう私は9月中旬を待つだけなんですが、ポチるまでの楽しみ、手にするまでの楽しみ、触る楽しみと、いま2段階目でwktkしています。

日本語キーボードのX200をみることができました! ありがとうございます。

1GBx2なので、安くなったとは言え2GBx2のDDR3を購入するのはかなりの出費になりますから、2GB DDR3 + 2GBTurboMemory がどれほどなものか興味津々ですね。
Posted by minoru at 2008年08月11日 18:24

某掲示板では、T400などの外装がいじられて軽量化され、結果として華奢になったという指摘がでてたんですけど
せうさんがみたかんじはどうでした?

個人的に、日曜にT61みてきたんですけど、あれ明らかに重いです…
バッテリー抜きでT60より重いってどうよとか
それよりましになったらいいかなとか

ではここでIdeaPad S10のことをry
質問などでなんかでてました?

>誰か、サンタクロースさん、ぼくにプレゼ(以下略
IYHの予感が
Posted by Tatsuyuki at 2008年08月12日 04:52

せうさん、はじめまして。
いつも参考にさせて頂いています。

新シリーズの筐体の色はグレーっぽくなってましたか?
それとも今まで通りの黒でしょうか?

主観で結構ですので教えて下さい。
よろしくお願いします。
Posted by ひでたつ at 2008年08月12日 07:50

せう様、初めまして。

私は現在、X60(1709Q6J)を使用しており、次期ノートPCとしてX200を視野に入れております。
キーボードの感触などは如何でしたでしょうか。。。

宜しくお願い申し上げます。
Posted by ウルトラナビは嫌い at 2008年08月12日 17:08

X200のスピーカーはモノですか?
Posted by にゃ。 at 2008年08月12日 18:59

こんばんは、お久しぶりです。

私も参加したかったのですが、さすがに北海道からは遠いので遠慮しました。
個人的にはX200は非常に興味が惹かれます。
自宅ではiMacとX61、会社でもX61を使っているので当分使う機会はないですが、会社で買い替える際はX200後継機を使ってみたいです。

もし分かる範囲でキーボードのタッチと閉じて持ったときの感覚(X60より重く感じるかなど)を教えて頂けると嬉しいです。
Posted by GoGo! Machead! at 2008年08月13日 00:35

>mogamuさん
はじめまして!! いつもごらん頂きましてありがとうございます。

アメリカだとCTOでだいぶ細かいカスタマイズが出来るわけですが、日本だと全然ですよねorz... せめて、キーボードの選択(あるいは同時購入)が出来れば良いんですけど...

液晶の枠部分が増えた件についてですが、個人的には目立つかな、と思っていたのですが、目の前にしてみると、意外と「厚い」とかそういう印象が出てきません。寧ろこれで良いんじゃない、的な。

>minoruさん
とりあえず、今回の新モデルは、液晶よりもIntelのCPUの歩溜り次第で供給量が決まりそうだみたいな話でした。メモリがDDR3になったことによる出費が個人的にはやっぱり引っかかるんですよね。他社の新チップセットマシンを買っても共通の悩みでしょうけど。

ヨドバシ・ビックへの実機展示はもう少しで出来そうだとの事なので、生暖かく待ってあげましょう。

>Tatsuyukiさん
T61よりは、確実に軽くなってます。ただ、筐体そのものは見ればわかりますが殆ど変わってないので、華奢って感じではありませんでした。ただ、今日の展示機は、あくまでも"Not Customer-Shipping Level"なので、量産機が出てこないと何とも...

IdeaPadの話はS10含めて出てきてましたが、日本では、S9・S10以外に展開の話は無い、と言うか現状は無理だとの事... ある程度「わかる」人向けに商売するなら、今のまま(=IBMにサポート委託している体制)でGOしても良いけれど(だからS9・S10はそれなりに話が出る)、AptivaやThinkPad iの事を考えると、今のままでは日本市場では無理、と言うことだそうで。

IYHと行くかどうかは、これから先の「お財布」に懸っています。稼がないと...

>ひでたつさん
ちょっとグレーっぽかったですけど、一応"ThinkPad Black"の範疇ではあると思います。一応、今回の展示機は先ほども書きましたが"Not Customer-Shipping Level"なので、実機展示を見たほうが良いかもしれません。

>ウルトラナビは嫌いさん
はじめまして!

うち心地はなかなかです。寧ろ、細いキーがなくなった分、快適です。ただ、ちょっとパタパタ音が耳に障る人もいるかもしれません... 自分は余裕で許容範囲内ですが。これも、キーボードのサプライヤー次第かも...

>にゃ。さん
はっ。全機種とりあえず触れることに注力しすぎて調べ忘れたorz...

すみません。

>GoGo! Machead!さん
こんにちは! こういうイベント、全国でやれば盛り上がると思うんですけど、流石に無理でしょうね...

キーボードのチューニングは、X60シリーズのそれと殆ど変わりません。ただ、自分が打った個体では、ちょっと音がパタついていたような気がします。
Posted by せう at 2008年08月13日 09:16
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