2007年07月23日
「ネットカフェ専用PC」
中国では、中国政府が「ネットカフェ専用PC」の基準を定めているそうで。
中国政府が“ネットカフェPC”に求めるスペックとは(ITmedia +D)
中国の場合、個人でPC購入できるのは、やはり富裕層が中心で、自前でPCを買えない人にとって、ネットカフェの存在は非常に大きいそうです(中国人の友達もそう言ってました)。
中国の地場PCメーカーとしてのLenovo(※)を始めとして、中国メーカーにとっては、「ネットカフェ用PC」市場と言うものは、無視できないそうで、中国メーカー各社がこぞってネットカフェ用PCを出しています。
上に挙げた記事で気になるのは、ソフトウェアに関する中国政府からの要件で、「インターネットができるシステムで、管理ソフトとそのほか流行のソフトを入れればよい」というもの。どこにも「正規版」と書いていない。
「流行のソフト」となれば、当然OSはWindowsだろうし、オフィススイートとしてMicrosoft Officeなのでしょうが、パソコンを導入するのにも精一杯なネットカフェが、これらのソフトをきちんと買うとは思えず...
要は、海賊版(不正コピー)がはびこる可能性があるということ。
中国では、現在、海賊版OSを入れたPCの出荷が禁じているのですが、あくまで「海賊版OSを入れなければ良い」という話なので、無料で手に入るLinuxを入れたPCを購入して、海賊版Windowsを入れる、という手段を取る事も出来るのです。
Lenovoでは、中国においてMicrosoftと特別な契約を結び、正規版WindowsプリインストールPCの販売を強力に推進しており、中国シェア上位のメーカーやDELL・HPも同様の契約を結んで正規版Windowsの普及に取り組んでいますが、中小の地場企業では、そうでもないようです。
そう考えると、Microsoftは、WindowsやOfficeのライセンス料を下げてでも中国で正規版を普及させる運動をもっと強化したほうが良いのではないでしょうか...?
(※)中国のLenovoについて
現在のLenovo(Lenovo Group Limited)は、アメリカ企業で、中国のLenovo(連想集団)は、中国における事業会社、という位置づけになっています。
とはいえ、上場市場は香港で、筆頭株主は、中国科学院の外郭団体(IBMは2位株主)なんですけどね...
中国では、LenovoブランドのPCを中心に展開しており、ThinkPad・ThinkCentre(旧IBM製品)は、別チャネルで販売しています。
中国以外の国でも、中国で売っているLenovoブランドPCをベースにしたLenovo 3000が去年から展開され始め、日本でも販売されています。
中国以外で売られるLenovo 3000は、デスクトップタイプはアメリカのラーレイ(ThinkCentre開発部門)が、ノートブックタイプは日本の大和事業所(ThinkPad開発部門)が品質保証を行っています。
特に、ノートブックタイプは、100%大和で開発されたものもあるようで(見れば察しが付くとは思いますが)...
中国政府が“ネットカフェPC”に求めるスペックとは(ITmedia +D)
中国の場合、個人でPC購入できるのは、やはり富裕層が中心で、自前でPCを買えない人にとって、ネットカフェの存在は非常に大きいそうです(中国人の友達もそう言ってました)。
中国の地場PCメーカーとしてのLenovo(※)を始めとして、中国メーカーにとっては、「ネットカフェ用PC」市場と言うものは、無視できないそうで、中国メーカー各社がこぞってネットカフェ用PCを出しています。
上に挙げた記事で気になるのは、ソフトウェアに関する中国政府からの要件で、「インターネットができるシステムで、管理ソフトとそのほか流行のソフトを入れればよい」というもの。どこにも「正規版」と書いていない。
「流行のソフト」となれば、当然OSはWindowsだろうし、オフィススイートとしてMicrosoft Officeなのでしょうが、パソコンを導入するのにも精一杯なネットカフェが、これらのソフトをきちんと買うとは思えず...
要は、海賊版(不正コピー)がはびこる可能性があるということ。
中国では、現在、海賊版OSを入れたPCの出荷が禁じているのですが、あくまで「海賊版OSを入れなければ良い」という話なので、無料で手に入るLinuxを入れたPCを購入して、海賊版Windowsを入れる、という手段を取る事も出来るのです。
Lenovoでは、中国においてMicrosoftと特別な契約を結び、正規版WindowsプリインストールPCの販売を強力に推進しており、中国シェア上位のメーカーやDELL・HPも同様の契約を結んで正規版Windowsの普及に取り組んでいますが、中小の地場企業では、そうでもないようです。
そう考えると、Microsoftは、WindowsやOfficeのライセンス料を下げてでも中国で正規版を普及させる運動をもっと強化したほうが良いのではないでしょうか...?
(※)中国のLenovoについて
現在のLenovo(Lenovo Group Limited)は、アメリカ企業で、中国のLenovo(連想集団)は、中国における事業会社、という位置づけになっています。
とはいえ、上場市場は香港で、筆頭株主は、中国科学院の外郭団体(IBMは2位株主)なんですけどね...
中国では、LenovoブランドのPCを中心に展開しており、ThinkPad・ThinkCentre(旧IBM製品)は、別チャネルで販売しています。
中国以外の国でも、中国で売っているLenovoブランドPCをベースにしたLenovo 3000が去年から展開され始め、日本でも販売されています。
中国以外で売られるLenovo 3000は、デスクトップタイプはアメリカのラーレイ(ThinkCentre開発部門)が、ノートブックタイプは日本の大和事業所(ThinkPad開発部門)が品質保証を行っています。
特に、ノートブックタイプは、100%大和で開発されたものもあるようで(見れば察しが付くとは思いますが)...
気になってた超コンパクトな中古パソコンを3万円+αで買ってしまった件
またカッとなって4400円(+α)でデスクトップパソコンを買ってしまった件
税込み6800円で買う防水・防塵対応(※)Windows 10タブレット
Windowsのブルースクリーン、「日本語版」にはないもの
ついカッとなって4320円(+α)でデスクトップパソコンを買った件
「モバイルプリンスのファーウェイ王国ブロガーズミーティング」に行ってきた(HUAWEI MateBook編)
またカッとなって4400円(+α)でデスクトップパソコンを買ってしまった件
税込み6800円で買う防水・防塵対応(※)Windows 10タブレット
Windowsのブルースクリーン、「日本語版」にはないもの
ついカッとなって4320円(+α)でデスクトップパソコンを買った件
「モバイルプリンスのファーウェイ王国ブロガーズミーティング」に行ってきた(HUAWEI MateBook編)
Posted by せう at 14:04│Comments(4)
│Personal Computing
この記事へのコメント
Lenovoの中国語の名前は「聯想集団」です。「連想」ではないよ。:-)
Posted by 51nb@B班 at 2007年07月23日 19:50
>51nbさん
知ってますよ。
ただ、Unicodeの使えない携帯電話など、一部の環境だと、文字化けしてしまうので「連想」にしました。
Posted by せう@ThinkPad at 2007年07月23日 19:55
ヒンジが金属になってるのが大和製Lenovo3000みたいです。
V100,V200,N100,N200,C200のようですね。
Posted by Tatsuyuki at 2007年07月25日 10:52
>Tatsuyukiさん
そういう見分けですか...
確か、初代のC100があまりにアレだったので、大和が本格的に開発に参画したようで...
Lenovo 3000の場合は、機種によって、大和の関わり具合が違うらしく、共通しているのは、キーボードの開発と最終品質保証が大和である事だけらしいです。
ただ、段々大和の関わる割合が増えてきて、中には100%ThinkPad開発部隊が作ったLenovo 3000ノートもあると...
Lenovoの従業員の中には、6段キーボードとタッチパッドになれるため、あえてThinkPadではなくLenovo 3000の支給を受けている人もいるそうで、ThinkPadの陰に隠れてアレですが、Lenovo 3000もそれなりの引き合いがありそうです。
Posted by せう@ThinkPad at 2007年07月25日 12:45
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